感謝と感動の岡山訪問

感謝と感動の岡山訪問

3月13日(月)15時過ぎに岡山市にある
炭火焼鳥「吾平」訪問。

「吾平」は30年以上前に4年間アルバイト
させて頂いていた本格炭火焼鳥のお店。




仕込み中だったので、店内は薄暗かっ
たが、入り口が開いていたので、暖簾
をくぐり、いざ店内へ。

主と奥様、見たことのある顔が見て取
れたので「わかりますか？」と二人に言
ってみたら「見たことあるんだけど、ど
なたやろう？」と岡山弁でいわれたので
「○○です」と名乗ったら、「エー？」と驚
きの声。

「昔は痩せていて、ミッキーカーチスみた
いだったのに…、でも声を聞いたら○○
君やね」と奥様。

30年前に時計が巻き戻された瞬間だった。

すぐに打ち解けてしまって、厨房の中とか
を主と奥様の仕込みの邪魔をしながら、う
ろちょろ。

開店の17時前には、まかない食までご馳走
になりながら、ビールを頂く。


開店してからは、焼鳥、しそ巻き、せせり
を3回転、他にも色々と…。








美味しかったなぁ。

当時2年間の浪人生活の後、大学に入り初めて
バイトした先が此処だった。

二十歳になっていたが、生意気だが世間知らず
で、大人になれない子供、そんな私だった。

常識や商売等色々教えて貰いながら、4年間が
過ぎ、就職の為岡山を離れた。

いくら時間が経っても、この時の思い出が一番
強く胸に刻まれている気がする。

最終の新幹線の時間に合わせ、店を出ようとし
たら、壁に飾っているお猪口をひとつ、記念に
頂いた。

備前焼の人間国宝の息子さんの作？との事。








大事な物だったのに、頂いてしまって恐縮だ
った。

3時から10時前までの7時間だったが、とって
も貴重な時間が過ぎていってしまった。

子供達からは、｢楽しんでおいで」のメールが
来ていてこれはこれで嬉しかった。

これからお二人は、旅行や山登り等楽しむの
だと、余力のあるうちに仕事をやめれてよか
ったとも。

ただ、気のせいか、やはりお店を閉じるのは、
本意ではなく、なんだかお二人とも寂しそうだ
ったのが気になった。

いつかはやめる日が来るのだろうけど、それ
をどうやって決めるのかは、難しい問題であ
る。

大人になる前の時間を過ごした場所なので、
私にとってはとても大事な場所と時間だった。

往路はときめいていたが、帰りはとっても寂
しかった。

ただ、いい時間を過ごせたことに感謝であった。