散歩603 日本犬

今朝の散歩は、清々しい朝であった。

今日が最後だと言わんばかりの
細い三日月が、薄っすら浮かんでいた。

家を出るとすぐに、向かいのマンションの
秋田いぬのノンちゃんと鉢合わせになり、
臆病者のネコ犬チャコちゃんは、すごい
剣幕で吠え立てていたが、ノンちゃんは、
どこ吹く風って感じで無視。

飼い主としては、吠え立てるチャコちゃん
を見てとても恥ずかしい気がした。

秋田犬と言えば、昔ズームイン朝というＴＶ
で「原始秋田いぬ」という犬を紹介していた。

当時、日本には200頭位しかいなく、血統は
もとより、歯形、毛並み、口臭、体系等でこの
犬の規格に合わないものは、残さないと云っ
ていた。

それゆえ、頭数は増えないし、値段もつけら
れないとの事であった。

ＴＶに出ていた方は、偶然飼うことが出来た様で
値段は云わなかったが、とっても高いと云ってい
たし、ブリード出来ないので、もとは取れない、純
粋な飼主に徹するしか無い様であった。

日本犬でいえば、昔貸金業の御客様の家に行っ
たときぶちの犬が、敷地のどこでも動けるような
長い鎖に繋がれいた。

聞けば、甲斐犬との事。

飼主曰く、この犬は序列を特に重んじ、家族は赤
ちゃんでも自分がその下であると捉えるが、他は
敵であると捉えるとの事。

むやみやたら吠えないし、噛まないが、いざ攻撃に
転じるとイノシシやシカ狩りの犬の本能として、足の
アキレス腱にかみつき、そこから、ふくらはぎ、太もも
とせりあがって噛んでいき、敵を動けなくするそうで
ある。

この時の社長の話では、この前知らない営業マンが
噛まれたらしいが、「お前が勝手に敷地に入ったから
だろう」と賠償しなかったと誇らしげに言っていた。

飼主以外には、とても怖い犬である。

散歩の帰りがけ、ある駐車場の車から若い人が降りて来た。

手には、缶ビール。

夜勤か何かで、駐車してから飲んだとしか考えたくないが
はたして・・。

散歩はいろいろ思い出せるし、頭がすっきりして
当分やめられない様である。





《大好きな兄ちゃん（長男）に抱かれて満足》




《奇跡の紫陽花》

毎年、これまでしか咲かない奇跡の紫陽花。

これで枯れてしまうもったいない紫陽花。

私の人生みたい？