ラグビーに感謝

2017ムロオ関西大学Aリーグ第7節

11月25日14:00、京都の西京極競技場








こんな石碑が・・・。



日差しはあるが風もなく絶好のラグビ
ー日和。

女房殿と二人で、次男の雄姿と大学最後
の試合観戦のため日帰りで出かけた。

大学最後の試合観戦？と書いたのは実
力差や下馬評等を鑑みての事、そして
結果は負け。

これにより大学選手権関西3位の夢も破
れ、これが彼の引退試合となった。

但し関西3位となるには、今日26日に開
催される関西学院大学と立命館大学の対
戦で立命館大学の勝利が条件だった。

残念ながら余計な事も考えずに済んだ。

後半35分に交代してグランドを退出する
次男の姿に少し目がうるうるしてしまっ
た。

退場のためサイドラインを股越した瞬間
にクルっと身体を翻しグランドに向かっ
て一礼した姿に｢ご苦労様｣って言葉が出
て来た。

案の上負けている途中での退場なので
彼の顔には笑顔もなく、むしろ悔しさと
色々な方への申し訳なさが滲んでいる
様に感じた。

大学入学時には、一学年上に高校時代に
日本高校代表だった先輩が同ポジション
でいて、その一つ上には同じ高校のやは
り日本高校代表だった先輩がいた。

2人とも現在トップリーグにいる選手なの
でこの2人が卒業するまで、うちの次男の
出番は殆どと言って良い程無かった。

4回生になったら出番があるかと思いきや
有望な2回生や1回生に出番を奪われ、親
としてはこのまま引退するものとばかり
思っていた。

大学や高校のスポーツの世界は、同じ実力
であれば、将来の為に若い選手を使うので
それくらいの実力しか無かったと妙に夫婦
で納得していた。

それがなんと2017ムロオ関西大学Aリーグ
の1節はリザーブであった彼が2節から7節
まで先発メンバーに選出されたのである。

そん彼を追いかけ試合観戦できる親として
の喜びはとても大きかったが、大学関係の
ＨＰや2ちゃんの書き込みでは誹謗中傷の嵐。

褒められることが少しはあっても、けなさ
れたり非難されたりすることばかり

周りからはそんな事気にしなくて良いし、
見なければいいのにと言われたが、どうし
ても見てしまう。

そんな事も今日からは考えなくて済む。

昨日試合が終って出口から出て来た息子には
握手して｢ご苦労様、けがもなく4年間過ごせ
てよかったね｣と声をかけた。

帰りの新幹線で次男から家族メールが…。

｢さっき負けて引退しました。応援ありがとう
ございました。次のステップ(大学選手権)には
行けなかったけど、ほんとに充実した4年間で
した。金銭面でも精神面でも支えてくれた家族
に感謝です。社会人でも頑張ります｣

あの子がこんなこと書いてこれるんだ？

まだ幼稚園の頃、ラグビーボールをオモチャに
グランドの隅でラグビーのまね事をしてた頃から
今迄の事が一瞬のうちに頭をよぎってしまった。

このメールだけでも、なんだかとっても貴重な
瞬間を共有できた幸せな瞬間だった。

18年間、頬の陥没骨折や両手首の骨折等あったが
大したけがもなく過ごすことが出来て、｢お疲れ様」
と言ってあげたい。

そして｢ありがとう｣も‥。