愛しのケニーさんからお叱りの メール

8月24日(水）愛しのケニーさんからお叱りの
メールが届いた。

ケニーさんは、私の会社の大先輩である。

1才年上だが、入社は5年早い。

新潟工業サッカー部の出身で、サッカー熱と
新潟工業のOB熱は半端ない。

サッカー熱と云っても、浦和レッズだけが好
きなだけのような気もするし、新潟工業のOB
熱と云っても、昔新潟工業のジャージーを着
て寮内を徘徊していただけのような気もする。

いずれにせよ、サッカーが大好きな方である。

ケニーさんは、私達が入社した時の南浦和寮
の寮長であり教育係であった。

私たちは、新入社員だったので、4人部屋で
あったが、ケニーさんは個室をあてがわれて
いた。

部屋の入口には、「ケニー・ロバーツ」と英字
で綴られていた。

「ケニー・ロバーツ」(Kenny Roberts)は、米・
加州出身の元レーシングライダーだった。

ケニーさんはこのライダーが大好きだった。

寮には、30名弱の独身者と入口を別にして社宅が
併設されていた。

ある日、寮の先輩で、栃木県真岡高校の野球部
出身で、江川卓とも対戦した事のある、Tさんと
いう方がいた。

この方が、私達新入社員が何かで「ケニー」さん
と呼んでるのを聞きつけて「だぁめだよぉ、みん
な(真岡訛り）」、「ケニーさんがいくら、色が
黒くて外人さんに見えても「ケニアさん」なんて
呼んじゃぁー(真岡訛り）」って云っていた。

訛っているから余計おかしかった。

確かに、外人系の容姿を持ってはいるが、なんぼ
なんでも、「ケニアさん」とは…。

こうは書いても、とっても怖い先輩で、当時良く叱
られもし、酒もよく飲ませてもらった。

部屋には、JBLのスピーカーが鎮座し、昔の彼女が
描いたポスターが自慢げに飾ってあった。

因みに、現在このスピーカーとポスターは、ケニー
さんが処理に困り私が預かっている。

突然2日前に、東京にいるこの「ケニーさん」から
連絡があり、私が髭をはやらかしているのを聞きつ
けたのか「髭を生やすような奴に育てたつもりはない」
と55の男に56の男がメールを送り付けて来たのである。

愛しき大先輩からのお言葉。

受けるか、受けないか。

でも嬉しいなぁ、昔のマンマの大先輩の言葉。

数日間この言葉に浸っているのである。